両親へ

私はあなたたちを受け入れた結果、自分とは合わないから離れた方がいいと判断しました。
個人的には、それを受け入れることの方があなたたちにとって楽だと思います。
なぜなら私との関係を修復するためにはあなたたち自身が変わらないといけないからです。
どうしても私との関係を修復したいというなら、その気持ちを汲んで最大限譲歩して私の考え方を伝えるのでよく聞いてください。

あなたたちが私へよかれと思ってやることが、私にとって害になる理由が分かりますか。
あなたたちに必要なのは、一人一人に様々な背景や環境があることを踏まえ、多様な価値観があることを認めることです。

前提として、価値観とはある「事実」に対して善悪・正誤・好嫌を判断する基準のことです。
ここのポイントとしては「事実」自体に善悪や正誤があるわけではないということ。
分かりやすく例え話をすると、「感受性が強く引っ込み思案」の性格の人がいるとします。
その人は、所謂体育会系の環境においては、「声が小さくのろまなやつ」という評価をされます。
一方で、人の気持ちに寄り添うことが必要な環境においては「理解してくれて安心できる人」という評価をされます。
性格・性質という事実は変わらないのに、環境によって評価が大きく変わるのは、その環境ごとの優先順位や価値観が存在するからです。
もう一つ例え話をすると、「給料をたくさんもらえる会社」が最高の会社だと思う人もいれば、「自由に勤務時間や休みを決めれる会社」が最高の会社だと思う人もいます。
評価が分かれるのは、最高の基準が個人の価値観に従って決まるからです。

繰り返しますが、まずは自分の考え方が絶対ではないことを知り、違う価値観や新しい価値観を理解できなくてもまずは受け入れることが必要です。
特に、時代は変わり、価値観を構成する基になる環境は大きく変化しています。
世代間だけでなく、多様化が進み個々レベルでも様々な背景の人がいます。

特に他人のすることに関して意見をするなら、その人が何を大切にしていて、何を幸せだと感じて、そのためにどんな行動をしているのか・するべきかを考えてください。
他人とあなたたちの考え方は違うのだから、その人の立場に立って「あなたたちの価値観で」考えた意見を言っても全くの的外れであることを認識してください。
その人の立場にたって「その人の価値観で」考えてようやく少し意味のある意見になると思います。
あくまで「少し」です。他人を全て理解することは不可能という謙虚さを忘れないでください。
また、意見を言ったとして、それが採用されるかどうかは本人のことに関して本人に決める権利があります。
何かを盾にして自分の思い通りにさせようとするのは全くの論外です。

きっと私が言ってることを本当に理解できたら、支配や言いなりや押し付けではなく、私と対等に建設的な議論ができるようになる日が来ると思います。

https://dot.asahi.com/dot/2019042600016.html?page=1
この回答も、私が言いたいことによく似ているので参考にしてください。